koohiiko77の日記

感じたこと、伝えたいことを書いていきます。

ナタリーはつぶやきの原料をつくっている

 

 こんにちは、こーひい子です。今日は暖かいですね。春になったらスーパーで売られている焼き芋がなくなってしまうのが残念です。自分でさつま芋をふかして食べればいいのでしょうが、それは焼き芋ではないし、わざわざ焼き芋機はいりません。ではでは本題です。

 

 「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」

                     コミックナタリー初代編集長 唐木元

 

 「ナタリー」をご存じでしょうか。

 わたしがナタリーを知ったきっかけは、映画版「モテキ」でした。主人公の幸世くんが働いていた会社です。映画版の「モテキ」、大好きで5回は観ました。

 「ナタリー」は音楽・マンガ・お笑い・映画・ステージのニュースメディアです。毎日沢山の記事を更新しており、月間約2000本を超える記事を配信しています。(運営会社ナターシャHP参照)

 

 この本には文章が上手くなるためのこつが書いてありました。

 けれども、そもそも良い文章ってどんなもののことをいうのでしょうか?

 本文を見てみましょう。

 ほんとうのことをいえば、良い文章とは何か、それは「時と場合による」ものです。しかし特に初心者のうちは、目指すべき状態をはっきりと見定め、迷いなく腕を磨いていく必要があります。

 

 どうしたら文章がうまくなるか悩んでいる方にまずお伝えしたいこと。「完読されるのが良い文章」と決めると突然視界がクリアになります。 

  完読、つまり文章を最後まで読んでもらうことが良い文章の条件のようです。

 もちろん書く文章の種類は人それぞれ目的によって違います。小説だったり、論文だったり、企画書だったり。しかしどの文章でも、自分の書いたものなら全て読んでもらいたいのは同じです。

 なのでこの本では最初の目標を、「完読されるのが良い文章」と定めています。

 

 使っている言葉が難しいものばかりだと読みづらいし、必要のない、世間話に近いことを延々と書かれていても退屈してしまいます。大切なのは、文章を読む相手の気持ちを想像する力です。想像力が鍛えられれば、相手が最後まで読んでくれる文章をつくることができます。けれど相手の気持ちを想像するのって、難しいですよね。

 どうしたら読者が最後まで読んでくれるのか、この本には具体的なコツが書いてありました。

 

 わたしが実際に参考にさせていただいた部分を紹介します。

 

 ①文章を書きはじめる前に構造シートをつくる

 

 構造シートとは簡単にいうと、これから書く文章の地図のことです。

 闇雲に書きはじめても、途中で次に何を書こうか迷って手が止まってしまったり、気付かないうちに文が主題から逸れてしまうことがあります。そんな失敗をなくすために、構造シートを事前に書くことが良い作戦のようです。

 

 構造シートをつくることの大切さが、ここに書いてあります。

 

 文章を書き始めてしまえば、構造シートなんて埋めているよりさっさと書き上がるような気がする。うまくいったらそうでしょう。しかし何本かに一本は、必ず迷い道に入ってしまう題材が出現するのです。15分で書けるはずが、気付けば4時間も5時間も過ぎている、なんてざらです。

 

  まだまだ文章を書くのに慣れていない時こそ、一つ一つ骨組みから丁寧につくったほうが確実なんですね。

 

約物を使いすぎている文章は、下品に見えてしまう。

 

 約物とは文字や数字以外の記号のこと。かっこの類いや、クエスチョンマーク、リーダ、ダーシ、中黒、忘れがちなところでスペースも約物です。 

  「」『』!?〜・←こんなマークたちのことです。本当ならこういった約物にも正しい用法があるのですが、今はそのルールを破って使っている人が多くいます。私もこの本を読むまでエクスクラメーション(!)をしょっちゅう使っていました・・・。反省。驚いたときや、勢いがあることを表現したいときに(!)を使ってはいけないわけではないのですが、できるなら言葉だけで驚きや勢いを表現したほうがいいです。安易に使わないよう工夫する努力をしたほうが技術も上がります。

 

 ナタリーは、批評のない記事を配信することによって、新たな主観を生みだしています。

 

 どういうことかというと、まずナタリーのメディアポリシーは「速い」「フラット」「ファン目線」と書いてあります。

 

 「速い」はどこよりも速く最新のニュースを届けること。

 「フラット」はどのニュースを扱うときも公平に、誰かの意見に肩入れしないこと。そして批判もしない。取り上げるニュースも選り好みしないこと。

 「ファン目線」は、売る側の欲望を叶えるのではなく、ファン側の気持ちに寄り添った文章を書くこと。なのでナタリーはゴシップを取り扱っていません。

 

 今はTwitterやブログがあって、誰もが自分の好みや意見を簡単にネット上で伝えることができます。そんななか、ナタリーはフラットな、読み手であるファンの気持ちを大切にし、意見を言わない、批評の書かれていない大量の記事を配信しました。

 そしてインターネットの中でなにが起こったかというと、ナタリーの記事を元に、たくさんの人が自分の意見をつぶやきはじめました。みんなナタリーの記事を引用し、自分の趣味を書き込むようになりました。

 ナタリーはみんなが自分の意見や気持ちを表現するための材料となり、ネット上でひろく拡散していきました。こんなことを書いていると、ナタリーのニュースが読みたくなってきますね。

  疑問なのは、恋してエッチな妄想をして泣いて走ってつぶやいて踊って悪態をついてラストは泥まみれになってキスしちゃうほどエモーショナルな「モテキ」の幸世くんに、ナタリーの社員は務まったのでしょうか・・・?

 

 ではではまた明日。