親しくなることと遠ざかること
距離が縮まったな、と感じたあとに、少しずつ変わる相手の口調や態度に対しての応用力はまあ低い。
慎重、というか臆病なので変わる相手の態度の真意を無意識のうちに探ろうとしてしまう。親しくなったから見せてくれる態度なのか、ぞんざいになったのか。どちらでもいい、というよりどっしり構えようよ、自分。
一番努力しなければいけないのは、不安に駆られて自分から遠ざかる、ということを止めることだ。
経験からなのか、大切に感じている人ほど遠ざかりたくなる。嫌われたくないから、嫌われることをしないために会わないという、めちゃくちゃな解決策を今まで実行してきた。そしてこれまで何度も大切な人から、能動的に遠ざかった。いい迷惑だ。
遠ざからない努力が、今のところ一番自分にとって大切だ。
変わっていく相手との距離感に戸惑いながらも、遠ざからないよう努力する。逃げたい、と感じながらその場にいるようにする。
一度人と関わることを避けるようになると、以前のように何でもなく誰かと関われるようになれるまで、少し時間がかかる。けれどその作業を、一つ一つこなさなければ、階段は上がれない。
親しくなることで生まれる少し雑になったコミュニケーションを怖がってはいけない。